地下鉄博物館(ちかはく) に行ってきた!アクセス方法や見どころ、混雑状況などを紹介

地下鉄博物館は東京メトロ東西線・葛西駅の高架下にあり、地下鉄の歴史から最新技術まで「みて・ふれて・動かして」学べる日本で唯一の地下鉄を専門にしたミュージアムです。

葛西駅前のイメージ写真

葛西駅前

地下鉄博物館の館内イメージ

愛称は「ちかはく」

館内には地下鉄の実物車両や模型電車が動くジオラマなどが展示され、地下鉄運転シミュレーターなどの体験設備も充実しているほか、休憩コーナーやミュージアムショップなども併設。

運営は東京メトロの関連公益法人が行っており入館料がリーズナブルで、高架下にあるため濡れずに行けることから、雨の日でも手軽に遊びに行けるところはないかな?と思った時にはとても便利な施設です。

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行き方・アクセス方法

・千葉方面から東西線で行く場合
葛西駅に着いたら「地下鉄博物館口」方面の改札を出て、案内板に従い階段を降りていくと地下鉄博物館の正面入口に到着します。

地下鉄博物館の入口

地下鉄博物館の入口

・東京方面から東西線で行く場合
葛西駅に着いたら「中央口」方面の改札を出て北口に行き、「葛西駅前」の交差点で横断歩道を渡ります。横断歩道を渡ったら右側の高架下に地下鉄博物館が見えますが、 そこからは入れないので地下鉄博物館を左手にしながらぐるっと回り込むと正面入口に到着します。

葛西駅前の交差点には屋根がないので雨に濡れたくない場合は、電車を降りたら反対側(中野方面行き)のホームに移動。後は東京方面から行く場合と同じルートで行けばOKです。

なお、葛西駅は東西線の快速列車が止まらないので注意が必要です。

・車で行く場合
地下鉄博物館は250mほど離れた場所に無料の専用駐車場があります。

平日の場合は駐車した後に地下鉄博物館の受付で車種やナンバーなどを申請しますが、土日祝日は駐車場に係員がいるため、駐車する際に仮駐車券を受け取ってから博物館の入館時に受付で手渡し。駐車台数は15〜20台ほどしかないため、空きがない場合はコインパーキングを利用する必要があります(葛西駅近くにはコインパーキングが多数あり)。

近隣の高速道路の出入口は、首都高速中央環状線「清新町」(約2km)、首都高速湾岸線「葛西」(約2.3km)、首都高速湾岸線「浦安」(約2.8km)などがあります。

フロアマップ

地下鉄博物館は東西線の高架下にあるため、内部は電車の形のように細長いフロア構成となっています。

地下鉄博物館フロアマップ

地下鉄博物館フロアマップ

<設備・展示内容>
①エントランス(出入口)
②地下鉄の歴史
③地下鉄をつくる
④旅客サービス
⑤地下鉄をまもる
⑥地下鉄車両のしくみ
⑦日本と世界の地下鉄
⑧企画展示コーナー
⑨図書室
⑩シミュレーター、メトロパノラマ、地下鉄Q&A
⑪ホール
⑫休憩コーナー
⑬ミュージアムショップ

地下鉄博物館の順路イメージ

順路のルート

主な見どころ、展示内容

エントランス(①)

最初に発券機で入館券を購入してから本物の改札を通り、係員さんに切符(入館券)を切ってもらい入館。まるで地下鉄に乗り込むような手順がワクワク感を高めてくれます。

地下鉄の歴史(②)

入口を抜けるとすぐ目の前に飛び込んでくるのが、赤色と黄色の実物車両の展示。

地下鉄博物館に展示されている地下鉄車両のイメージ

赤色の電車は丸ノ内線池袋〜御茶ノ水間の開業時(1954年)に合わせて製造された300形車両の1号車(301号車)で、横にある階段を上がって車両の中に入り、内部を見学したり座席に座ったりすることができます。

丸ノ内線301号車 側面イメージ in 地下鉄博物館

丸ノ内線301号車 側面

丸ノ内線301号車 車内イメージ in 地下鉄博物館

丸ノ内線301号車 内部

黄色の電車は日本で初めての地下鉄車両。1927年に銀座線上野〜浅草間が開通した時、実際に使われていた地下鉄第一号車(銀座線1001号車)です。

日本で初めての地下鉄電車で国の重要文化財、銀座線1001号車 in 地下鉄博物館

銀座線1001号車

こちらも以前は車内に入って見学することができましたが、2017年に国の重要文化財に指定されると車両保護の観点から、期間限定で公開される時を除いて普段は立ち入ることができなくなりました。車両と同じ高さのホームには上がることができるので、車内に置かれている当時の衣装を着た運転士や乗客の等身大人形などを外からでも見学することができます。

国の重要文化財「銀座線1001号車」の展示風景 in 地下鉄博物館

中にあるのは人形

地下鉄博物館に再現された昭和初期の上野駅ホーム

横には当時の上野駅ホームも再現

地下鉄をつくる(③)

トンネルの掘り方や地下空間の構造を学べるエリアです。

地下鉄の開削工法の施工手順

開削工法の施工手順

地下鉄の穴を掘るために使われたシールドマシン カッティングディスク

シールドマシン カッティングディスク(右)

御茶ノ水駅付近のジオラマ in 地下鉄博物館

御茶ノ水駅付近のジオラマ

地下鉄路線の交差状況などが分かるジオラマ

各路線の構造も展示

地下鉄をまもる(⑤)

こちらは実物大のトンネル。中に降りて構造や設備などを間近で見ることができます。

地下鉄の実物大のトンネル

総合指令体験スペースでは、たくさん走る電車をスムーズに運行するための指示を出す仕事も体験できます。

地下鉄の総合指令体験スペース in 地下鉄博物館

地下鉄車両のしくみ(⑦)

地下鉄の車両に乗って仕組みを学べるコーナーです。展示されているのは昔の銀座線渋谷駅~新橋駅間を走っていた車両。

昔の銀座線渋谷駅~新橋駅間を走っていた展示車両

地下鉄が走る仕組みやブレーキの掛け方などを学んだり、中から実際にドアを開け締めすることもできるほか、運転席に座ってハンドルやブレーキなどを操作することもできます。

シミュレーター(⑪)

東京メトロ銀座線、有楽町線、東西線、千代田線の運転シミューレーション体験ができるエリア。運転台に座りレバーを操作して、モニターで走行映像を体験できる「電車でGO!!」のような設備ですが、千代田線のみ本物と同じ電車の運転台と大画面モニターを備えているため館内の人気スポットです。

千代田線の運転シミュレーター

運転中のゆれまで体験できる本格派

メトロパノラマ(⑪)

こちらはガラス張りの広々とした空間内に、都心の街並みをイメージして作られた大型模型を設置。東京メトロの全路線が実演走行する様子を眺めて楽しめる館内のメインスポットです。

実演は1日4回(11時、13時、14時、15時半)実施され、時間になると周囲が暗くなり、ライトアップやスタッフの解説を交えながら模型電車が走行していきます。

地下鉄模型の実演走行が見られる「メトロパノラマ」エリア

小さな子供でも見やすい高さ

メトロパノラマの地下鉄模型による実演走行イメージ

実演走行のイメージ

メトロパノラマのライトアップ&スタッフによる解説風景

ライトアップで雰囲気アップ

東京タワーや東京ドームなど実在する建築物の下に地下鉄のホームが再現され、その中で各路線がそれぞれどのような高さを走っているのか、立体的に把握できる走行シーンは圧巻です。

気になるのは混雑具合。開始時間が近づくにつれて観客が集まってくるので、ガラスの目の前で見たい場合は周囲の状況を見ながら場所取りをすると良いでしょう。取材スタッフが観賞したのは1月の第2日曜日、15時30分の回でしたが、開始5分前に来てギリギリ奥の方の最前列で見られるくらいの混雑具合でした。開始時間ピッタリに来る場合は後方から見ることになる可能性が高そうです。

ミュージアムショップ(⑬)

路線別のマグネットやテープをはじめ、ばんそうこう、Tシャツ、キーホルダー、バッグなどここでしか売っていないオリジナルグッズを中心に、電車や鉄道に関連した商品が販売されています。

地下鉄博物館のミュージアムショップ

ここで売られている「探検スタンプノート(210円)」は、館内にある9箇所のスタンプを押して受付に持っていくと記念品をもらえる特典があるので、スタンプ集めも楽しみたい人は入館後早めにスタンプノートを購入すると効率的に回ることができます。

休憩スペース

地下鉄博物館の一番奥には休憩コーナーがあります。

地下鉄博物館の休憩コーナー

テーブルと複数の椅子がセットになった席が10席ほど用意されていて飲食OK。中には3〜4台ほどの自動販売機がありジュースはもちろん、パンやお菓子などの軽食も販売されています。

お弁当を持ち込んで食べることもできるので、お腹が空いたり歩き疲れたら時にはここでゆっくりと休憩するとよいでしょう。

地下鉄博物館の休憩コーナーにある自販機&展示物

壁際には展示コーナも

また、休憩コーナーの手前には、日本でここにしかない地下鉄博物館限定のプリクラもあるので、記念撮影も楽しめます。

トイレ、授乳室

トイレはミュージアムショップの手前にあります。上に案内板が出ているので分かりやすいと思いますが、子供トイレや多目的トイレ、おむつ交換用のベビーベッド、授乳室などもあるので小さなお子さん連れでも滞在しやすい施設です。

地下鉄博物館のトイレ&授乳室

混雑状況

平日は基本的に空いていますが、土日祝はシミュレーターに待機列ができたりメトロパノラマに人だかりができたりとやや混雑します。休憩コーナーも時間帯によって満席になりますが、取材スタッフが訪れた夕方頃は少し待てばすぐ空くような状態でした。ただし、館内で特別なイベントなどが開催される日は通常よりも混雑する可能性があります。

周辺環境(カフェ・ランチ)

葛西駅の周辺には焼き肉、イタリアン、居酒屋などを中心にそこそこ飲食店があります。チェーン店はジョナサンやガスト、ポポラマーマ、なか卯、やよい軒、マクドナルド、ミスド、銀だこなど。カフェはドトール・珈琲館・コメダなどがあり、チェーン店以外のお店も点在しています。

近隣スポット

近隣には葛西臨海公園(約3km)やディズニーランド(約5km)などがあり、いずれも葛西駅からはバス1本で行くことができます。

・都営バス [臨海28甲]葛西臨海公園駅前行
・京成バス [環08急行]東京ディズニーシー行(シャトルセブン)
・京成バス [環07急行]東京ディズニーシー行(シャトルセブン)

Q&A・注意点

ーー車椅子やベビーカーでも見学できますか?
館内は一部の施設を除いてバリアフリーになっているので基本的には見学できます。数量限定で車椅子やベビーカーの無料レンタルもあります。

ーー子供向けの施設ですか?
幼児や小中学生から大人まで、幅広い年齢層が楽しみながら学べる施設です。ホールの映画鑑賞や地下鉄クイズなど、家族で一緒に楽しめる設備もあります。

ーー荷物置き場はありますか?
数量限定で無料コインロッカーがあります。

ーー駐輪場はありますか?
専用の駐輪場はありませんが、公営の時間貸し駐輪場が隣接しています(高架下)。

<葛西駅東2号駐輪場>
東京都江戸川区東葛西6-19
自動二輪310円/1日1回、原付50cc以下210円/1日1回
年中無休/4:30~翌1:00/400台

ーー喫煙所はありますか?
ありません。

ーー再入場はできるの?
できます。一旦外に出て食事をして戻ってくることもできます。

ーー予約は必要ですか?
不要です。団体客の場合は来館の6ヶ月前から予約を受け付けています(雨天のみの場合は2ヶ月前から)。

ーー駐車場の利用時間は?
利用時間帯は午前10時〜閉館時間の10分前まで。駐車時間の上限は設けられていません。

ーー鉄道博物館とは違うの?
違います。鉄道博物館は埼玉県さいたま市にあるJR東日本の関連施設で、規模が大きく展示対象は鉄道になります。地下鉄博物館は「地下鉄専門の博物館」で規模は鉄道博物館の1/8ほどです。

ーー東京ディズニーランドからは近い?
ディズニーランドのある舞浜駅と東西線の葛西駅は京成バスの環七シャトルバス(シャトル☆セブン)で約25分、タクシーの場合は渋滞していなければ15分ほどで行くことができます。

入館料、営業時間、休館日、所在地

<入館料>
大人:220円、こども:100円
(※満4歳以上中学生まで)

<営業時間>
午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)

<休館日>
毎週月曜日(祝日・振替休日の場合は翌日)
年末年始(12/30~1/3)
臨時休館日

<所在地>
〒134-0084
東京都江戸川区東葛西六丁目3番1号 東京メトロ東西線葛西駅高架下
電話:03-3878-5011 / FAX:03-3878-5012

※本記事の情報は執筆時点のものです。

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